2022/07/20

Vol.18コーディネートについて(ロング丈編)

皆さんこんにちは。
また最近コロナが広がってますね~

私も一度濃厚接触者となって不自由な生活をしたので凄く気を付けています。
皆さんも気を付けて下さいね!


僕はやっと足のギブスが取れてスッキリしています。
ただ、しばらく使っていなかった足はギブスが取れても中々思うように動いてくれません。
一週間くらいかけて、しっかり自分でリハビリしながら調整していこうと思っています。

医者に40歳を超えてくると確実に骨は弱っていくんだからスパーリングとか試合は年齢的にダメ!とお叱りを受け、今回少し心折れました(泣)
努力と根性では乗り越えられない事もあるんだな~と

そんな事を思ってたところ、たくさんのEGOTRIPPINGを愛用してくれている皆さんからメッセージやDMを頂きました。

なんだかめちゃくちゃ元気づけられました。洋服のことならともかく僕の趣味のキックボクシングもたくさんの人が応援してくれてる事をめちゃくちゃ嬉しく思いました。

嬉しく思ったのと同時に、皆さんの文章には、ほぼ“次、頑張って下さい”という文言が入っていました。

それを見て嬉しくも思い、同時にまだやっていいのか?まだやりたい!!
また骨折するのでは?骨折はいいけどまた不自由な生活は嫌‼など色々複雑な気持ちになった今日この頃でした。


もの凄い長い前置きでしたが本題にいきますね!
今回はコーディネートにおいての着丈の話しをしたいと思います。


EGOTRIPPING
のコレクションではロング丈のアイテムを展開する事がよくあります。
その時によく言われるのが“背が低いと似合わないんじゃないの?“という質問です。


この答はノーです。誰でもどんな身長でもロング丈のアイテムは着こなす事が出来ます。
そうでないと男性より背の低い女性は全員ロング丈が似合わない事になってしまいます。

レディースにはメンズ以上にロング丈のアイテムが数多く有ります。そんなレディースアイテムをカッコよく着こなしている女性をいっぱい見ますよね?

なので身長が低いからロング丈のアイテムが似合わないという事は絶対ないんです。
似合わないと感じる要素には大きく3つあると思います。


一つ目はシルエットバランスです。
チョイスしたトップスのシルエットやトップスと合わせたボトムのシルエットなどのバランスが合ってない。

二つ目は見慣れない。これが一番多いと思います。
自分は背が低いから似合わないという先入観にとらわれてしまっているパターンです。
これは着丈だけに言える事ではなく新しいアイテムにチャレンジする時によく思う心理的作用です。
確かに着慣れたアイテムは安心感はあるし、しっくりもきます。よく街で服に気は使ってるんだけど、ピチピチのトップスにピチピチのボトムの30代、40代、50代のオジサンを見ます。
彼らはファッションに気は使ってるんだけど、まさに先入観から抜け出せないちょっとダサい時代から取り残されたオジサン達です。


ファッションは必ず毎年流れていくものなので、それにあらがうのではなく、しっかり流行に乗りながら新しいアイテムにチャレンジして自分なりのコーディネートを作り上げていくのが本当のオシャレかな~と思います。
お洒落な人は23年前の服を着ると違和感を感じるのではと思います。
下手をすれば去年の服でも違和感を感じてしまう人もいると思います。
それは当然の事でEGOTRIPPINGに関して言えば定番以外は全てサイジング、シルエットを毎シーズン微調整しています。

例えばここ数シーズン比較的大きめなシルエットで展開しているように見えますが肩幅は少しずつ詰めっていってるのと逆にアームホールは少しずつ大きくなっています。他細かいサイズ設定も毎シーズン変わっています。

お洒落な人ほど、この細かい変化になんとなく気づいて、以前に展開したアイテムになんとなく違和感を感じるのです。急激に大きくシルエットが変更される事は少ないので近いシーズンのアイテムは違和感を感じる事なく着れるのがほとんどです。


三つ目はトータルコーディネイトでの問題です。
簡単に言うと服はカッコいいけどボトム、インナーとのデザイン、色が合ってないとか、一番よく見るのが、髪型が変、靴下が変、眼鏡が変、帽子が変、パンツの丈が変とかです。

大人と子供のファションの違いというのは細かい気配り、細かいこだわりだと思います。
僕はこの年になり細かい所のこだわりを楽しむようになりました。
アクセサリー、眼鏡、パンツの丈、バッグ、仕事で使う文具品までしっかりこだわっています。

ほとんどの人には気づかれないと思いますが、気づいてくれる人は気づいてくれるのと、あとは自己満足で自分自身、自信をもって気持ちよく過ごしていけます。
以前ブログで書いた男の見えないところのこだわりですね()


まだまだ書きたいとこですが凄く長くなってしまったのでこの辺にしておきます。

何かコーディネートやグッズなどのセレクトに迷ったらメッセージもらえれば極力答える様にしてます。


EGOTRIPPING
を愛用してくれている皆さんにはホントカッコよくなって欲しいと思います。たまに見落としたり、返信遅かったり、忙しくて返信できない時が有りますがその時は許して下さいね!


今回は以上です。

質問、コメント、こんな話聞きたい、とかOFFICIAL LINEにメッセージ頂けると嬉しいです。せっかくなので皆さんの声聞けたらと思います。

今後の参考にしたいです。 

ではでは。

 

 

JUN

 

 

 

 

2022/07/11

Vol.17 縫い代始末のお話し

今回は洋服の全く見えない部分である裏の縫い代始末の話をしたいと思います。


皆さん洋服の裏側ってあまり気にして見ないですよね?

正直デザイン上あまり目につかないところなので、私もデザインしてて毎回どこまで拘るか悩む点でもあります。

しかも見えない癖に処理の仕方によっては製造コストが大きく変わってしまう箇所なんです。
上代がいくらになってもいい、
というのであれば徹底的に拘りたいんですが、皆さん洋服買う時に

″こちらは裏の処理が完璧にしてあるので10万です”
″こちらは裏の処理がそこまでしっかりとしていないので5万です”

と言われた場合どちらを選びますか?
多分ほとんどの人が5万の方を選ぶと思います。
きっと私でも5万の方を選ぶと思いますね。

こういった事でデザインする時私を毎回悩ませます。
じゃあどういう判断で決定するかというと、ひたすら皆さんの視点になって自分が買う時どっちを選ぶかを考え、ひたすら悩みまくります。

まぁこんな極端に価格の差が出る事は少ないので、基本見える箇所、自分が気になる箇所はしっかりと処理する様にしています。


裏側まで拘るのは昔からの男の文化ですからね!
日本の伝統ある着物を見ても女性の着物は見た目から華やかですよね?
男性はというと、見た目は女性ほど派手なモノはなかなかありませんよね?
マツケンサンバは特別ですけど

その代わりと言って良いかわかりませんが男性は着物の上に着る羽織りというものがあるんですが、その裏はメチャクチャ派手なものが多いんです。

多分この流れから学生の時に着ていた学ランの派手派手裏地もきているのではないかと思いますね。
見えない部分への拘りは昔からの男の文化みたいなところがあるんですね。


少し脱線してしまいましたがEGOTRIPPINGにおいては極力見えない裏側まで拘っていくモノ作りを心掛けています。
もちろん価格とのバランスを意識しながらですけど

裏の処理の種類は大まかに、総裏、総パイピング、伏せ縫い、環縫い、テープ処理、パンツではマーベルトによる処理などがあります。

スポーツウェアなどは特殊な処理をしてある場合もありますが、洋服においては殆どがこの処理のどれかだと思います。

因みに何も処理していない状態をオーバーといい、言わばロックミシンで生地端を処理しただけの状態です。

総裏というのは裏側全体に裏地が付いた状態で秋冬の洋服によく見られます。

総裏とパイピング処理のハイブリッドな処理を背抜きといい、こちらは春夏の軽アウターや春夏のスーツ等でよく見られます。
仕事でスーツを着られる方などは聞いた事があるんではないでしょうか。

次にパイピング処理ですが、コレはパイピングに使用する生地を特殊なミシンのアタッチメントを使用し縫い代を包んでいく方法です。

伏せ縫いは縫製の工程で縫い代を隠して縫製する手法で、表にシングルステッチが一本入ってくるのが特徴です。比較的薄地のシャツや軽アウターに用いられます。

環縫いというのは正確には二本針環縫いミシンを使用し、縫製しながら縫い代を包んで隠しながら縫う縫製方法で、縫う人の技術も必要になってきます。
主にアーミーやワークウェアに見られる縫製方法で、日本国内では近年ミシンも少なく技術者も減ってきており、ほとんどが岡山県の児島での生産になります。
表に二本のステッチと裏側のミシン目がチェーン状になっているのが特徴で、これにより着用していくと独特な縫い代のアタリが出てきます。

この様に裏の処理でも様々な手法と特徴があります。
当然製品の仕上がり具合もこれによって変わってきます。

ただ最初にも記しましたがやればやるだけコストにも影響してくるので
どの箇所をやるのか、どの手法でやるのか、など毎回悩ましい部分です。

ただ男である以上、敢えて見えない“裏”にも拘っていきたい部分です。
こういったことを頭に入れて洋服を見るとまた見え方も変わってくると思います。
一度お手持ちの服を裏返してチェックしてみて下さい。

裏側は男の文化、裏側にも拘ろう!!!というお話しでした。


質問、コメント、こんな話聞きたい、とかOFFICIAL LINEにメッセージ頂けると嬉しいです。
せっかくなので皆さんの声聞けたらと思います。

今後の参考にしたいです。


ではでは

JUN